◆ハード セガマークIII ◆ジャンル アドベンチャー
漫画家 赤塚不二夫のギャグマンガ「 天才バカボン 」を
マークIIIのアドベンチャーゲームとして世に送り出した一品。
メインキャラクターのバカボンのパパ、その家族と
周囲の人物たちとの間で繰り広げられる
ナンセンスなギャグの応酬が大ウケした代表作の一つ。
何度もアニメ化されているので
テレビで見た覚えのある人もいらっしゃると思います。
そのような原作をアドベンチャーゲームにしちゃったのが
本作 セガマークIII版「 天才バカボン 」です。
何のヒネリもない そのまんまのネーミングに
ある意味 潔さを感じなくもないような・・・・・。

ゲームの目的は
「 コニャニャチワー! わしはこのゲームの主人公だからエライのだ 」
「 何言ってるの? それより パパ たいへん! ハジメがいないのよ! 」
「 ハジメはわしの息子だからだいじょうぶなのだ
でも ママが怒るから探しに行くのだ 」
ってなわけで、パパは無事にハジメを見つけられるでしょうか?
こうして町内の人たちの話を聞き、時には喧嘩をし
時にはアイテムを使いゲームを進めていきます。
「 これでいいのだ! 」

自宅前、表札には バカボン の文字が。
バカボンのパパを操作して、さっそく聞き込み開始です。
画面は左右に任意にスクロールします。
ジャンプとキックも出来て、まるでアクションゲームのようですが
れっきとしたアドベンチャーゲームの仲間。
ボタン操作はコントローラの
1ボタン(左)がジャンプ、2ボタン(右)がキック。
前にも書いたので重複するけど
マークIIIのゲームはファミコンとの差別化と称して
ジャンプボタンを左側にしているゲームが多く
ファミコンで慣れ親しんだボタン操作と逆になっております。
「 さんせいのはんたい 」
正直、やりづらいとしか言いようがなく
操作性のハンデを背負ったままプレイするしかないようです。
そんなこんなで、バカボンのパパが人とぶつかるか
建物の中の部屋に入ると会話モードへ。
コマンドは、はなす、なぐる、つかう の3つ。

昼間から酒を飲んでいるバカボンのパパ。
ここで情報を仕入れたら次の場所へ。
それにしても、飲み屋のオヤジは赤塚不二夫ですね。
情報通りのアクションを起こすと、地下世界へ突入。
キックで岩を壊せるから、ここが一番アクションゲームっぽいかな。

町内を右方向に一周すると
自宅、飲み屋、不動産屋、マンション、ハンバーガー屋、再び自宅へループ。
ほんとうに狭い町内で情報とアイテムを集めです。
買い物に必要なお金は、泥棒に なぐる のコマンドを使い脅し取るか
地下に置いてあるお金を取るか。
それにしても、泥棒の上前をはねるとはバカボンのパパもやるもんですね。
しかも、泥棒は何度でも現れるからお金には困らない。
資金調達は問題なしときたもんです。
おおざっぱに まとめると
大して難しい謎解きもなく初心者に優しくて
あっさりと小さくまとめられたキャラクター物。
こんな感じのアドベンチャーゲームで
物足りなさは否めず、そこが困ったちゃんでした。
でも、何だか憎めないゲームにも思えるんですよねぇ。
なんでファミコンに勝てなかったのかな〜って、今さらながら思います(笑
ファミコンにもたしかありましたねバカボン。
ちなみに、一番上に出ているキャラ、右だけなんか印象にないんですけどw
これもそうですが、MDになっても
意固地にボタンがFCと逆のアクションゲームが多かったような気がします。
どうにもこうにもセガらしいというか(苦笑)
プレステ2にはパチンコのバカボンもあるようですが
ファミコンのバカボンは知りませんでした。
それと、マークIIIが勝てなかったのは発売の出遅れとソフト不足に
その他諸々、当然の結果なんでしょうねぇ。
二条ジョウさん
物足りなさはあるけれど普通に楽しめるゲームでしたよ。
印象にない右端のキャラはカメラ小僧の「しのやま きしん」くんです。
写真家の篠山紀伸さんのパクリなのかな?
そうてんさん
メガドラソフトで悪名高い「おそ松くん」ほどヒドイ出来ではないけど
他に自慢できるポイントがあるようなないような、平凡なゲームだと思います。
また、FCに対する過度のライバル心からか?
操作性を阻害する結果となったのは惜しいです。
バラエティーにとんだ内容、楽しめましたよ。
最後の方のパズルには1時間くらいかかったけど…
プレイヤーを飽きさせない工夫を凝らしたゲームではあると思います。
よく考えてみれば、普通に楽しめないゲームもある訳ですから
その点では天才バカボンには合格点をあげられますね。