◆対応ハード プレイステーション ◆ジャンル アクションパズル
行く先々で時限爆弾に遭遇するヒロインが
道具片手に次々と解体をこなしていく
パズル要素ありの爆弾解体アクションゲーム。
自宅に居ようが どこかへ出かけようが
何故か彼女の傍らには時限爆弾が・・・・・。
特に練られている訳でもない行き当たりばったりのストーリーが
淡々と続くシュールな世界を
一部動画も交えながら実写とCGを使って表現した
変わりダネのゲームソフトであります。
思えば、この頃のエニックスは
本作のような着眼点が特異といいますか
型にとらわれないゲームを数多く発売していたメーカー。
変わったゲームシステムだったり、他に類を見ない雰囲気を持っていたり
管理人の大好きなバカゲーを惜しみなく出してくれていたものですよ。
しかも、本作のストーリー部分はふんだんに実写を使用した作り。
静止画、動画に関係なく
実写を使うのはゲームでは鬼門とされ?
良くてイロモノ扱い
下手をするとクソゲーのレッテルを貼られる場合もあるくらい。
ドット絵やアニメ調の絵に慣れ親しんだゲームユーザーから見れば
どうしても違和感を払拭できなかったのかもしれません。
まぁ、鬼門なのはアニメの実写映画化も同様で
あのハリウッドでさえ、数年前の某ドラゴンボールでファンからダメ出し。
最近では邦画の某ガッチャマンも その最たる物でしょう。
※ 某を付けた意味がありませんが。
では、鈴木爆発はどうなのか?
見ていくことにいたしましょうかね。
本作は、シュールな世界を堪能できる
実写を多用したストーリーシーンと
PSの3DCGで描画された
時限爆弾を解体するアクションシーンの2つがあります。
実写の静止画が使われている場面が多く
音声やテキストに効果音も加えた構成。
所々にCGや実写の動画(ムービー)も流れるパターンです。
ちなみに、本作のストーリーに意味や整合性を求めてはいけません。
シュールの一言で片付ければ悩まずにすみますぞ。
その場所場所で唐突に時限爆弾に遭遇。
仕掛けられている物体は多種多様であります。
どこにいても解体用の工具を所持しているのは
本作での予定調和、お約束といったところでしょう。
では、爆発物処理の専門家になったつもりで
ドライバーやスパナでネジを回し、順番に解体していきます。
解体の手順、つまり解法を見つけていくパズル要素も
鈴木爆発のセールスポイントの一つ。
画像左、振り子が大きく振れないよう細心の注意と
正確で素早いドライバーさばきが要求されます。
画像右、爆弾の本体に辿り着くまでの道程が長いものもあります。
この画像はシンプルな3Dダンジョンになってます。
虫メガネで時限爆弾をよく見回し、書かれているメッセージを読んでみたり
工具(アイテム)を使えそうな場所を見当をつけてやってみる。
新たな仕掛けの発動で早急に処理しなければならなくなったり
ダミーの部品が付いていたり
ミスしたらゲームオーバーになるトラップが仕掛けられており
単純な構造の物、複雑なのやら個別に難易度も違いますぞ。
で、解体が進み最後に残ったのがこちら。
赤と青、どちらのコードを切断すればよいのか?
それが問題なのであります。
片方は爆発を起こすトリガーそのもの。
起爆装置を停止させるコードを切断すればクリアとなります。
ここで切るコードを間違えて何度やり直したことか・・・。
もちろん時限爆弾なので制限時間内に全て解けなければアウト。
けっこう、ドキドキするものです。
また、巨大ロボ爆弾のステージではジャンケン勝負!!
ジャンケンに勝てば相手にダメージ、負ければ自分にダメージ。
制限時間内に相手の耐久力ゲージを0にすればOK。
こんな感じの趣向を凝らした作りで
ヒロインの独り言を聞かされながら
爆弾を解体していくゲームになっております。
とりあえずエンディングを見るまでプレイしても
途中で何箇所も分岐点があって全ての時限爆弾に巡り合えないから
完全クリアを目指すと周回プレイは必須。
しかし、1週クリアにかかる時間が
「 アレッ、もう終わり 」と思えるほど短いのが難。
2週目から難易度が上がるため、やりがいはアップするものの
3周もすれば全ての爆弾の攻略は完了してしまいます。
※ 爆弾は全19種類。
不足気味のボリュームが気になる所ではありますが
シュールなストーリーに負けないくらい
シュールなバクダンどもをバラす面白さ。
キラリと個性が光る一品に仕上がっておりバカゲーのノリは十分。
合わない人には、とことん合わないでしょうが
変わったゲームをプレイしたい人にとって
長い時間ではないものの、相応に遊べそう。
言うまでもなくゲームにしろ映画にしろ
人々が求めている物を どれだけ提供できるかがキモ。
大衆に迎合してヒット数を稼ぐか
それともニッチな路線を狙うか
どちらにせよ面白いものを見てみたいのが人情ですから。
実写を扱ってるゲームは、なぜかバカゲー率が高いですけど、これも相当のようで。
そういえば、ハードの性能が高くなった今日というのに、逆に実写もののゲームをあまり見なくなりましたなぁ。。。
いまこそもっと来てもいいと思うのに。
おかげさまでバカゲーに恵まれた時代でもあり楽しさもひとしお。
一方、CGの進化により実写に劣らないリアルさで実写映像の代替になっているのかもしれませんよ。
そして、極楽とんぼの加藤こうじが奥さんと結婚するキッカケになったゲームですよね、確か
彼女と別れてヒマだった加藤が、このゲームやってて、このゲームに出てた奥さんを見初めたとかなんとか