◆対応ハード プレイステーション2
◆ジャンル シミュレーションRPG
ナムコとカプコンのヒット作の中から
総勢200を越えるゲームキャラクターが登場。
敵味方に別れ、戦いに火花を散らす
アクション要素ありのシミュレーションロールプレイングゲーム。
業務用、家庭用を問わず
これまでに数多くのゲームソフトを世に送り出してきた
ゲーム業界の老舗、ナムコとカプコンのゲームキャラが一同に会する一品。
当時を知るゲーム好きのハートに直に訴えかけてくるモノを持っております。
ナムコから
鉄拳、ソウルキャリバー、源平討魔伝、ドルアーガの塔
ワルキューレの伝説、ワンダーモモ、妖怪道中記、その他。
カプコンからは
ストリートファイターII、ヴァンパイア、魔界村、ロストワールド
ストライダー飛竜、ファイナルファイト、ロックマンDASH、その他。
懐かしの名作やら何やら新旧のゲームで名を馳せたキャラクターを選抜。
まさに夢の競演を実現させたと言えるでしょう。
※ シリーズ物は関連する複数のゲームのキャラクターが登場。
ちなみに、戦闘時の移動や攻撃はウォーシミュレーション
経験値を溜めてレベルアップや宝箱や買い物で装備品や消耗品をゲット。
ストーリーに沿って進行するロールプレイングの要素を加えたゲームを
タクティカルRPGと呼んでみたり
ウォーシミュレーションパートをタクティカルバトルと呼んでいた時期もありました。
現在はシミュレーションロールプレイングの呼称が一般的であります。
と言うことで、今回は
名作ゲームのキャラクターがテンコ盛りのゲームを取り上げたいと思います。
対逢魔の特務機関「 森羅 」のエージェントが主人公。
本作オリジナルのキャラクターであり、他にも数名存在。
人間の住む「 物質界 」と次元の壁を隔てて存在する
神界、幻想界、魔界、魍魎界が部分的に繋がる現象「 ゆらぎ 」を解明し
事態を収拾するべく行動を開始します。
その過程で、いくつものゲームのキャラクターたちが係わっていき
共に戦い、巨悪の根源を突き止め世界を元どおりにする。
それがプレイヤーに課せられた使命であります。
戦闘のシステムは
一般的なウォーシミュレーションに準じていますが
地形効果やZOCのないシンプルな作りです。
戦いの舞台となるマップの種類は豊富で
高低差のある地形や進入できない障害物など形も様々。
攻撃時に方向ボタンと組み合わせたコマンド入力と
防御時の方向ボタン入力があり
アクション性のある戦闘を採用しているのが本作の特徴。
移動できる範囲内で、キャラクターを移動
攻撃範囲内に敵を捕らえられれば戦闘開始です。
○ボタン単独と、○と方向ボタンの組み合わせ4つで
計5種類の攻撃技をタイミングよく繰り出し技をつないで
コンボを狙うのが戦いの王道であります。
敵を打ち上げて空中コンボ、必殺技ゲージ満タンで必殺技の発動
いかに効率よく多くのダメージを与えられるかも、プレイヤーの腕の見せ所。
各キャラクターの番になると元のゲームのBGMが流れるのも
知ってる人には懐かしいですよ〜。
また、敵の攻撃を受ける番になると3つの防御方法から選択します。
うち2つは方向ボタンの指定された方向をタイミングよく押すことで
APを最大2ポイント回復可能。
移動や攻撃で消費するAPの無駄使いを避けつつ
APの回復を促進できれば、それだけ攻撃の順番が早く回ってくるわけです。
そして、戦えば戦うほど経験値を得てレベルアップ。
能力の向上や新たなスキルを覚えたりします。
全キャラクタを平均的にレベル上げするか、あるいは
強化するキャラクターを絞って重点的に育てていくか。
そこらへんは各人のお好みでOK。
難易度は前半はユルユル、後半はチョイ手こずる感じ。
単独で無謀な突撃をするとか
アイテムやスキルでの回復や支援を疎かにするなど
無茶をしない限り簡単に戦闘不能にはなりませんぞ。
※ 戦闘不能=死ではありません。
戦闘不能から回復できるアイテムもありますし神経質になる必要なし。
そして、本作で一際輝いて見えるのが
多彩なキャラクターたちが織り成す人間模様?でしょう。
中でも、特定のキャラ同士でしか発せられないセリフなど
元ゲームの設定を反映させた各キャラクターの性格付けに基づくセリフ回し。
時にスベリ気味ながらも絶妙なボケとツッコミ、ユーモアも交えたうえで
できる限りキャラクターの個性を生かそうと尽力したものと思われます。
もはや、お約束の豪華声優陣による声の演技も見所(聞き所ですか)がありますし
キャラクターの数が半端なく多いので、当分の間は飽きがきませんぞ。
※ 数が多い分、主要キャラ以外は多少なりと影が薄かったりしますが。
ウォーシミュレーションの戦闘パートのコマンド入力によるアクション性。
ナムコとカプコンの歴史を綴る多彩なキャラクター。(ユニット)
本作のセールスポイントはズバリ、ここでしょう。
ただ、膨大なキャラの数に比例して、ゲームのボリュームも大きめ。
序盤では次から次へを現れては何処かに行ったり
また舞い戻ってきたりと忙しいキャラクターたち。
次はどのゲームのキャラが出てくるのか、ワクワクしながらのプレイ。
中盤は、キャラクターの数も増えてきて徐々に大所帯へ。
出撃するキャラを選択したり、装備品やアイテム
スキルなど能力のチェックなど、同時に雑用も増加。
ストーリーは徐々に核心に近づきそうな素振りを見せつつも
そこそこ長めに引っ張ッてる感じ。
終盤になると、水増しで引っ張りまわしてる感がさらにアップ。
ボスらしき敵を倒した → 復活
またボスらしき敵を倒した → 今度も復活
またまた、ボスらしき敵を・・・・・これを数回繰り返すといった
同じネタを連発してマンネリ化。
ただでさえ、ストーリーでのセリフ
戦闘中のセリフなど、カットして飛ばせるものの
イベント時のセリフの多さも際立っており
プレイ時間が増大する傾向があったのに追い討ちをかけてきましたぞ。
途中までは、できるだけ各キャラのセリフを聞き逃さないプレイでしたが
終盤でダレてしまい青息吐息の管理人でありました。
所持金と所持品を引き継いでの2週目のプレイは、満腹につき放置プレイでした。
本作のキャラクターの魅力は折り紙付きで
世界観もなかなかよろしくボリュームもタップリ。
多少マンネリ気味になりがちだけど遊び応え十分の実力はあります。
元になったゲームやキャラクターに思い入れがあれば
それだけ楽しめる分が増えるわけです。
途中で息切れしない限りは。
膨大な量のセリフを全て読むのは流石に・・・。
前に見かけた時に買っとけばよかったです。。。
ただ、SLG部分が簡素化されているため徐々に戦闘が単調に思えてきたのは残念でした。