ゲーム機別 記事 リンク
ファミコン、セガ マークIII    PCエンジン、メガドライブ
スーパーファミコン、ネオジオ    プレイステーション、セガ サターン
ドリームキャスト、ゲームキューブ    プレイステーション2、Wii、その他
ゲーム機、周辺機器、分解の記事はこちら











リアルサウンド 風のリグレット(SS)


◆1997年度作品 ◆発売元 ワープ
◆対応ハード セガサターン ◆ジャンル アドベンチャー

 前代未聞!! ゲーム業界初の快挙 or 暴挙!?
音声や効果音のみで作られたアドベンチャーゲーム。

テレビゲームは画面を見ながらプレイするのが当たり前。
キャラクターや背景などのビジュアルがあるからこそゲームとして成り立つ。

誰もが疑問にすら思わないであろうテレビゲームとしてあるべき姿。
ゲームの大前提を覆して制作された異色作。
※ 99年にドリームキャスト版発売。

 普通のメーカーだったら
テレビ画面真っ黒で音だけ聴いてプレイするゲームなんて
たとえ企画を出したとしても確実にボツになるはず。
1本でも多くユーザーに売り付ける・・・もとい
買ってもらうためには、やはり安全策を取って
間口が広く一般受けしやすい題材を狙いがちになってしまいます。

正攻法で多くの人に受け入れられそうなゲームを開発するのはもちろん
 流行のキャラクターを使うとか
  ヒットしたゲームの続編と作るとか
   今現在ヒットしてるゲームを微妙にパクるとか
必然的に売れ筋を狙うのが営利を目的とする企業の本質であります。

 しかし、ゲームクリエイターでもあり
頑なまでにゲーム制作にこだわりを持つ飯野賢治氏率いる
株式会社ワープに、そんな理屈は通らなかったようで
ピンポイントにニッチなユーザーを狙い撃ち?
大企業じゃないからこそできた荒業かもしれません。
※ 悲報
惜しくも42歳の若さで亡くなられた
飯野賢治さんのご冥福を心よりお祈りいたします。


 と言うことで今回は
インタラクティブ サウンド ドラマと銘打って登場した
リアルサウンド 風のリグレットを取り上げます。

 夏休み直前、転校する女の子と駆け落ちの約束をした野々村少年でしたが
待ち合わせの場所、時計台に彼女は来ないまま時は流れ・・・・・。

本作の要となる人物は3人。
主人公で大学生の「 野々村博司( 声の出演 柏原崇 )」と
恋人の「 桜井泉水(声の出演 篠原涼子)」
物語の鍵を握る謎の女「 高村菜々(声の出演 菅野美穂)」。
他には博司と菜々の小学生時代の役と
チョイ役で数人出演しております。

 ラジオドラマを聴いているのと同じ感覚で
テレビのスピーカーから音声が流れゲームが始まります。

前述のとおり、人物や背景などのビジュアル(視覚的)要素は皆無。
登場人物らの会話の音声、街角の雑踏、電車の音などなど
セリフと効果音のみで主人公が今いる場所の情景を
脳裏に思い浮かべながらプレイする格好になります。
※ これも音ゲーと呼べるのかしらん??

例えば、昨今のグラフィックがリアルなゲームとは対照的に
ファミコンゲームのドット絵は情報量が少ないため
足りない分をイメージして補完していたのと同じように
いや、それ以上に情景をイメージすることで
テレビではなくプレイヤーの頭の中に映像が浮かんでくるわけであります。
ちなみに、ヘッドホンを使えば
小さな音まで聴き取れるのでよろしいですぞ。

 で、なにしろ本作もゲームですから
聴く事に徹しているだけではありません。
所々で選択肢を選ぶ場面がやってきます。
「 チリリリーン 」とチャイムが鳴ったらそれが合図。
方向ボタンの左右、あるいは上を押すと
セリフが流れる2択、か3択方式で、どちらか一つを選びます。

つまり、選択によってストーリーが分岐するマルチシナリオ
マルチエディングになっており複数回のプレイに耐える作りであります。

子供の頃に交わしたたわいない約束が
10年の時を経て、恋人の泉水の失踪を機に
曖昧だった記憶の断片が徐々に蘇っていき
忘れていた真実を取り戻していく。

あの時の遠い約束。

ちゃんと覚えていたつもりでも事実と食い違ってたりするもので
子供の頃の記憶って当てにならないものでありますなぁ。

そんな忘れっぽい主人公に同行して
失踪者探しを手伝う菜々、彼女の正体とは?!
忘れ物探しの旅の終わりにプレイヤーはどんな結末を迎えるのか。
CD−ROM4枚組みで綴られる
チョッピリ切ないラブストーリーをサウンドだけで作ってしまうとは
その心意気は買いますぞ。

「 いちなななななな いちななな〜 」の歌詞が耳に残る
変わったセンスの挿入歌を何度も聴かされたりとか
終わりそうでなかなか終わらないラストのダラダラ長い展開は
少々くどい気がして私の嗜好とは合いませんでしたが
他にはないゲームを作ろうとする強靭な意志は
簡単に真似ることのできないものであります。

だからと言って面白いゲームができるとは限りませんが
そのチャレンジ精神は賞賛に値するものだと思う次第です。

どこか、変り種のゲームを作ってくれませんかね〜。

いちなななななな〜・・・本心では気に入ってしまったようです。

http://youtu.be/wnF8G6yyaeE








この記事へのコメント
本当に惜しい人を亡くしました。
まだ若くいらしたのに、残念でなりません。
これはゲーム業界にとっても大きな損失でしょう。。。

このゲームは音だけのゲームと言う事で、かなり斬新的なゲームでしたねぇ。
残念ながらまだまともにプレイできていませんが、この機会にやってみるのも悪くは無いかもしれません。

しかし、マルチエディング制とは知りませんでした。
Posted by 二条ジョウ at 2013年03月27日 22:18
実は好きなゲームです。

好き嫌いはこの上なく明確に出るでしょうが、個人的にはエネミーゼロよりこっちが気に入ってました。

監督のご冥福を祈りたいと思います。
Posted by そうてん at 2013年03月29日 14:03
二条ジョウさん、ゲームクリエイターとして強い意志を持ち、これまでのゲームとは一味も二味も違うゲームソフトを制作された功績は大きいと思います。
本当に惜しい人を失いました。

そうてんさん、音だけのゲームなので万人向けとはいきませんが、音から各々の情景を思い描いていくのも風情があって良いものです。
私もご冥福をお祈りいたします。
Posted by 管理人 at 2013年03月29日 19:49
懐かしいですね。
当時話題のソフトとして興味本位で大幅値引き後に買った覚えがあります。
あの頃のセガサターンソフトは値崩れが比較的早く、当時学生だった私にとってとても助かりました。
監督のご冥福をお祈りいたします。
Posted by セガ大好き at 2013年04月06日 23:14
これはすごいですね!
画面が真っ黒で音だけのゲームとは、とんでもない発想力ですね。
画面が真っ黒だから自分の想像力が働かされますね。

飯野賢治氏は確かDの食卓やエネミーゼロを制作された方ですよね。
まだ若いのに亡くなられて本当に残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted by スターマン at 2013年04月08日 08:40
セガ大好きさん、その場所のイメージが音だけでもけっこう浮かびあがってくるものです。
そのイメージも十人十色、プレイした人の数だけ景色も違うわけで、それもこれも真っ黒な画面のおかげですね。

スターマンさん、Dの食卓やエネミーゼロも他のゲームにはない何かを感じさせてくれました。
人により好き嫌いがハッキリ分かれると分かっていても、あえて挑戦していった飯野賢治氏に感謝の言葉を贈りたい気持ちでいっぱいです。
Posted by 管理人 at 2013年04月09日 20:42
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。