ゲーム機別 記事 リンク
ファミコン、セガ マークIII    PCエンジン、メガドライブ
スーパーファミコン、ネオジオ    プレイステーション、セガ サターン
ドリームキャスト、ゲームキューブ    プレイステーション2、Wii、その他
ゲーム機、周辺機器、分解の記事はこちら











天の声バンク 解体新書


 今回は いつもとは趣向を変えて、ある事にチャレンジした
2日間の内容を、余すところなくレポートとして報告したいと思います。

 そのある事とは?

以前から気になっていた PCエンジンのバックアップメモリー
「天の声バンク」 のリチウム電池についてです。

ten06.jpg

 これが、知る人ぞ知る「天の声バンク」です。
PCエンジンの本体にセーブしたゲームデータを
4台分バックアップできます。

一つ一つのゲーム単位でのコピーはできません。
本体に保存されているデータを一気に、丸ごとコピーします。
逆に、天の声バンクのデータを本体にコピーしたり
データを入れ替えることもできます。

メモリーはRAMなので
電気が流れていないとデータは消えてしまいます。
そこで、リチウム電池で電気を供給し続けているのですが
電池である以上、いつかは蓄えてある電気が底をつく日が必ず来ます。

電池が切れたとき、セーブしておいたデータも消える運命です。

そこで、切れちゃった電池を 交換できるか できないか
つまり、自分で 『 電池交換 』 をやろう というプロジェクトです。

 では、さっそく生贄の天の声バンクに手術台に乗ってもらいましょう。

手術台(ただのテーブル)に乗せられ
まな板の上の鯉、「もう どうにでもして」状態のバンク君。

裏面には、「絶対に、分解しないでください」と書かれているけど
分解しないことには始まらないですよ。


 ☆ 第1段階 ボディの分解

さて、何処から手をつけて良いものか。

青地に白で「天の声バンク」の文字がある
もっこり ふっくらした上部分と端子のある下部分の間に
小さな穴があるのを発見。

ten22.jpg

いかにも怪しげに開いている この穴に誘われるように
ドライバーを恐る恐る入れてみる。

ドライバーで持ち上げると、左右に隙間が開いたので
とりあえず、右側からカッターナイフの刃を
少しずつ押し込んでみる。

デリケートな機器なので、壊さないように慎重に
端子にも絶対に手が触れないように
自分の手も切らないように細心の注意を払いながら
刃を食い込ませていく。

ある程度開いたら、ドライバーを使って慎重に押していくと
「パリパリ」と剥がれる音がし始め、さらに大きく開いた。

同じ要領で左側も剥がしていく。

接着ではなく「両面テープ」で貼ってあったフタが
半分ほど開いたところで、中を覗いてみると

『 何と、電池がフタにくっついているではないか』

 一気に剥がさなかったのは、正解だった。

もし気付かなかったら、下手をすると、破損してたかもしれない。

電池をドライバーでこじったら、簡単にフタから外れました。
フタの方の両面テープに引っ張られていたようです。
後は、手で そ〜っと引っ張ったら、難なくフタが取れました。

ten03.jpg
 スキャナで取り込んだので
 電池と金具の色が
 グレーに写ってしまった。

ten04.jpg
 フタの裏側
 両面テープが貼ってある。



 ☆ 第2段階 電池を外す

 リチウム電池の上下にある、電池受け金具が
電池にピッタリ張り付いているのが見えます。

電池の型番は、CR23・・・・・金具が邪魔で その後が見えない。
まぁ、いいや、型番は後回し、とにかく外さなくては。

これは、どうやって付けているのだろうか?
金具に2箇所、幅1ミリぐらいの丸い点があり
ここで電池とつながってるようです。

どうやら半田付けではないようですが
念のため、半田ごてを当てて試してみることにしました。
何事もやってみなくては分かりませんから。

半田ごてをコンセントに挿し、短時間に高温まで上がるスイッチを
押しながら、数秒待つ。

ここで何をトチ狂ったのか、どれくらい温まったかを
左手の親指で触って確認するという、後になった考えたら
とんでもなく救いようのないアホなことをやってしまった。

こての先端に触れたとたん 「アチチチッ」と
気分的には「ジュッ」と音がしたような気が・・・・・。
そして怒りに任せて電源コードを引っこ抜きました。ヽ。(ー_ーメ)

一言でいうと「火傷しましたぁ」。 ハイ、私はアホです。

冷蔵庫から氷を出して、熱い親指と、熱いハートをクールダウンです。
まさか、コンセントに挿してから、僅か10秒かそこらで
火傷するまで温度が上がっているとは、予想していませんでした。

指と半田ごての コンマ何秒のスキンシップで痛い目に遭いました。
「ああ、火傷の跡が痛々しい」、ヒリヒリします。

 そんなこんなで、しばらく休憩して再び再開。
半田ごてをしばらく、電池受け金具に当てて
様子を見ましたが全く外れません。

「動かざること山のごとし」です。

全く、役に立たない奴ですね、半田ごて の野郎は。
持ち主の指に水ぶくれを作っただけでは飽き足らず
金具にも歯が立たないとは。

とにかく、電池と金具は溶接されています。

ten15.jpg

バカな実験はここまでにして
温熱作戦から 破壊作戦へ 計画変更です。

電池と金具の間に先の細いマイナスドライバーを押し込み
力任せに剥がすという荒業もありますが
今回は敢えてややこしい方法でトライしてみました。

直径 約1ミリの溶接部分のみ、ピンポイントで攻撃?!

使用する兵器は、「ミニ・ルーター」です。
20年近く前に買った年代物ですが、いまだに現役で使えます。
ビットは、100円ショップで買った安物の
「ダイヤモンド砥石」ですが問題ないでしょう。
対象が小さいので、直径が小さい砥石をセットして削ります。

ten10.jpg

こんな感じで表、裏共に2箇所ずつ削り取ります。

ten12.jpg

表面の電池受け金具取り外し成功。

さらに 電池を少し引き起こして、裏側の溶接部分も削り取ります。

ten14.jpg
 電池が取れて、スッキリ。


無事にリチウム電池を外したら、型番をチェックします。

 CR2320 --- 直径23ミリ、厚さ2ミリの大きさですね。
 そして 電圧は 3Vです。


 ☆ 第3段階 リチウム電池の調達

 そして次の日、電池を探しに街に買い物です。
しかし、何軒も店を探したけど、同じ型は見つかりません。

仕方ないので、似たような大きさの物で代用させます。

買ったのは、BR2325 です。

ところで、CR と BR の違いは何?
違いが分からないまま
「極性と電圧は同じだから、いいんじゃないの」と、勝手に判断。
小さい電池はあったんだけど、小さすぎました。
大きいほうが、長持ちするはずだから これに決定です。


 ☆ 第4段階 スペーサーの製作(余計な仕事)

 BR2325 --- 直径23ミリ、厚さ2.5ミリ

型番の数字どおり、元の電池より、0.5ミリ厚い。
このままでは、入りきらないのは誰の目にも明らかです。

なので、厚さ0.5ミリの「プラバン」を、フタの大きさに合わせて
切り取り、加工してスペーサーを作ることになりました。

小さい電池を買っておけば、やらなくて済んだ作業ですが
昔買ったプラバンの切れ端が残っていたので、これを使って作ります。

 ※ プラバンとは、模型店で売っている工作用のプラスチック版で
    厚さや色など数種類ある。

ten17.jpg

出来上がったのがこれです。
丸い所は円周カッターで切り取り、直線は普通のカッターで切ります。

このスペーサーをフタに貼り付ければ、OKです。


 ☆ 第5段階 リチウム電池の取り付け

 長かった作業も いよいよ終わりが近づいてきました。
これさえ付ければ終わったも同然です。

さて、最後の問題は、電池受け金具への取り付け方法です。

半田付けが可能かどうか、不要になった電池で練習も兼ねて
やってみました。

結果は・・・・・半田付けできませんでした。
付けても、軽く引っ張っただけで 取れてしまいます。

電池の表面を砥石で少し削ってザラザラにしてから
半田付けしてみても、少しは付きが良くなりましたが
力を入れて引っ張ると、あっけなく取れました。

それにしても、またもや目に余る役立たずぶりで
完全に信用を失った半田ごて。
果たして 汚名挽回の日は来るのだろうか?


 さて 本題に戻ります。

仕方ないので、最後の手段を使います。

何のことはない 「ビニールテープ」で貼ります。
これです、簡単な方法ですが、もうこの手しか思いつきません。

ten23.jpg

ビニールテープを丸く切って、金具と一緒に貼りました。
しばらくは、これでも大丈夫でしょう。

最後に、フタを被せて電池との隙間が無いか調べます。
どうやら、テープを貼った分、ちょうど良い感じになったようです。
天の声バンクを上下に振っても、音がしません。
少しぐらいテープがヘタっても、フタで押さえておけば
接触不良も起きにくいと思います。

とうとう完成の一歩手前まで来ました。
両面テープをフタに貼り、後は位置合わせをして押さえるだけです。

溝に合わせてフタを貼り合わせれば元通りの姿に戻りました。

 ? いや 0.5ミリ 太りましたな。


 ☆ 第6段階 動作チェック

電池交換の作業は全て終了しました。
それでは、実際にPCエンジンに挿して使ってみましょう。

本体に挿して、電源を入れます。
本体のセーブデータを、天の声バンクにコピーします。

ten19.jpg

電源を一旦切ります。
再び電源を入れて、天の声バンクに先ほどコピーしたデータが
保存されているか確認します。

ten20.jpg

コピーしたボックスの内容が、本体のデータと一致しました。

これで動作確認は終わりです。
一応、正常に保存されているようです。

ただ、素人工事なので いつまで使えるか心配です。

しかし、今回の記事 長すぎ。 反省 f(^_^;



この記事へのコメント
もう何年も立ち上げていないので天の声バンクの操作画面が懐かしいです。バッテリ取替え後でも裏技(コマンド入力で一部ゲームのボーナスデータがもらえる)を行うことは出来ますか?
Posted by あさかながもり at 2006年10月30日 23:53
天の声バンクの裏技は、バンク4にセーブしていない状態で
コマンドを入力すると使えるようです。
過去に4つのバンクを使ってますし、RAMの性質上
電池を外すか、電池が切れた時点で全てのデータが消えますから
今回の記事に使ったこのカードでは、裏技は出来ないと思います。
Posted by 管理人 at 2006年10月31日 22:56
中古の天の声バンクを買おうか迷っている者です。天の声バンクに保存されているデータの消去や上書きはできるのでしょうか。ぜひおしえてください。
Posted by たろ at 2007年01月08日 23:45
 自分が知っている範囲内での回答です。
PCエンジン本体のバックアップメモリーのセーブデータは、自由に消去できますが
天の声バンク自体には消去の機能はありません。
不要なデータは本体で消去してください。
あくまでも、本体から天の声へ、または、天の声から本体へ
セーブしてあるデータを、丸ごと全部コピーするものです。
なので、上書きは やりたい放題にできます。
ただ、古い物なので 電池寿命が残り少ないか
最悪の場合は 切れていて使えないかもしれません。
Posted by 管理人 at 2007年01月10日 00:05
詳しいご説明ありがとうございました。
やっぱり電池切れの可能性があるんですね。
 今回コメントを書かせていただいたのは、先日中古で買った天の声2に入っていると思われるデータを、天の声バンクに移して、天の声2のデータを空に出来ないか悩んでいるからなんです。(要するに、天の声2のデータの消去の方法がわからない)
 ネット上を探してみても消去方法の情報はないようです。販売元のハドソンに問い合わせてみようと思っていますが、もし消去の方法をご存知でしたら、ぜひ教えてください。
Posted by たろ at 2007年01月10日 21:20
天の声2は買わなかったので、詳細は分りません。
これは自分の憶測なので断言できませんが
天の声2の乾電池を外せば、データも消えると思います。
Posted by 管理人 at 2007年01月12日 00:16
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※半角英数字のみのコメントは投稿できません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。