バンダイが独自規格のQISを引っさげて発売した
CD−ROMドライブ搭載のゲーム機。
「 みんなの簡単マルチメディア 」
「 プレイディアはインタラクティブに進化する 」を謳い文句に
発売を強行した94年は次世代機戦争が勃発した年であり
各社が32ビットCPUを搭載した高性能マシンを相次いで市場に投入。
3DO(3月20日)
セガサターン(11月22日)
プレイステーション(12月3日)
PC−FX(12月23日)
そんな中、価格を抑えるべく8ビットCPUを採用。
性能も抑えてしまい、唯一、動画再生が得意?なプレイディアが
誰からも注目を集めることなく産声をあげたのは9月23日のこと。

本体前面に赤外線式のワイヤレスコントローラ乗せた
2トンカラーのボディが怪しげな光を放ち見る者を魅了するのであります。
ちなみに、コントローラの受信範囲は
上下左右に15度、距離は0.5〜6mまで。
赤外線なので遮蔽物があると通信が遮断されますぞ。
QIS規格の専用ソフトは
バンダイお得意のアニメのキャラクターを使ったアドベンチャーゲームや
幼児用の知育ソフト、図鑑がいくつか発売されたのみ。
得意なはずの動画再生においても画像は粗く
毎秒5〜10コマの再生能力(スペック上)なので動きがカクカク。
時折残像も現れ、プレイする者を楽しませてくれる粋なヤツであります。
さらに、プレイ中
画面に操作ボタンのアイコンが表示されるシーンがあるのですが
ボタンを押してからの反応が鈍く操作性がトロい。
う〜む、これぞ
インタラクティブムービー、マルチメディアの鑑か。
つまり、プレイディアとは
ムービーの合間、区切りでボタン操作により分岐を行う
インタラクティブな動画再生機であります。
(バンダイは本機をゲーム機とは呼ばなかった。)
なんとなくマルチメディア路線〜、みたいな
中途半端な立ち位置であり、中途半端な性能、中途半端なソフト展開が仇となり
いつの間にか姿を消してしまった悲運のマシンなのでした。
他にもマルチメディアを売りにしたマシンがありましたが
色々と多くの事ができますよ〜だけでは、結局 何もできないのと同じ。
まずゲームでコンスタントにヒット作を飛ばし続け
ゲーム機としての確固とした地位を確立しつつ
実はですね、他にもこんな事やあんな事もできるんですよ〜
ってな具合に裾野を広げていって
ようやくマルチメディアマシンに成長できるんじゃないかな。
まぁ、それはともかく
最初から狙いがずれていたプレイディアでしたが
管理人は、けっこう好きですよ、こういうの。
なんかこう、憎めないヤツっていうか・・・
自分で自分の首を絞めた当時のバンダイの負の遺産ですから
これからも大切に保管しておきたいと思います。
アンパンマンのゲームみたいなのでCMしてませんでしたっけ?
当時は子供向けの知育グッズの一つかと認識していたんですが、それでもなおちょっと外した感をうけたのを覚えています。
流石バンダイ、の一言ですかね。
それにしても懲りずにピピンアットマーク、ワンダースワンを出すとは・・・流石バンダイです。
小学生すらちょっとおこちゃま向けで敬遠していたハードでしたw
まぁ、ハードというよりも、ソフトに魅力のあるものがドラゴンボール以外ではなかったんですよね……。
それと、私も新古品で二度ほど購入したんですけど、何れも壊れていて使い物になりませんでした。
相当ヤワなハードとお見受けできるので、お気をつけ下されw
ドラゴンボールZだけでは力不足、続かないですよ。
相当ヤワなハードですか、困りましたねぇ〜。
古い物だからある程度は仕方ないことなので、そのときは泣いてあきらめます。