内蔵されているリチウム電池は、遅かれ早かれ切れる運命。
電池が切れればセーブしてあるデータも消滅してしまいます。
「 せっかく苦労してプレイしたゲームのデータなんだから
できれば消さずに残したい 」
心の中に大切にしまっておくだけじゃなく
実際のプレイデータを
きちんとカセットの中にしまっておきたい。
そう思わせてくれるお気に入りのゲームが
一つぐらいはあるかもしれません。
そこで、セーブしたデータを残そうとして
カセットの電池交換をするのですが
電池を外して、ある程度の時間が経過するとデータは消えてしまう。
データが消えるまでに掛かる時間を計測した
前回の実験結果を参照してみると
スーファミのカセットで、約14分。
ただ、1本のカセットだけを使った実験なので
鵜呑みにするのは危険と考えるのが正解でしょう。
※ 追記
カセットの違いによっては
電池を外したら一瞬でデータが消えたとの報告がありました。
電池を外してからデータが消えるまでの時間はバラつきが大きいです。
安全にデータを残して電池交換をするには
先にバックアップ用の電池ボックスを基板に半田付けしてから
リチウム電池を外すようにして下さい。
安全マージンを取って、仮に10分が限界だとして
その時間内に電池交換を完了させれば
データは消えないのではないかと推測されます。
しかし!!
その時間内に交換作業を終わらせる自信がない とか
何らかのアクシデントで交換作業が長引く危険性を考慮して など
万一に備え、予備のバッテリーバックアップを
付けといた方が安全性が高まります。
つまり、これは保険を掛けておくようなものであります。
と言うことで
どうしても心配な人や、作業に慣れていない人向けに
前回の実験を流用しつつ書いてみることにしました。
まず、カセットのリチウム電池を交換するにあたり
いくつかのパーツを用意する必要があります。
交換用のリチウム電池 CR2032は当然として
地元のホームセンターで見つけた電池ホルダ。
高さ5ミリ、長さ24ミリ、幅16ミリのコンパクトなサイズ。
+、−の金具の間隔は18ミリ。
ゲームカセット用としては、ほとんど加工無しで使えそうです。
だけど一口にCR2032用の電池ホルダといっても
メーカーとか型の違いにより大きさがまちまち。
物によっては部分的に切り落としたり削ったりなど
加工する必要が生じてしまうでしょう。
その点を考慮すると、交換用に買うのなら
タブ付き電池のCR2032の方が無難ですね(高いけど)。
それと、単3乾電池2本用の電池ボックスも忘れずに。
さて、スーファミカセットのネジを外して
中の基板を取り出さないと仕事になりません。
ちなみに特殊ネジなので専用のドライバーがあると便利です。
まず電池ボックスのコードを
+と−を間違わないように注意しつつ
取り付け用の穴に重ならないよう半田付けします。
電池ボックスのコードを半田付けしたら
忘れずに単3乾電池を電池ボックスに入れておきます。
赤○が+、青○が− 安全確認第一でお願いします。
次に元から付いているタブ付きCR2032を取り除いてしまおう。
電池と基板の間に、マイナスドライバーなどを突っ込み
半田を溶かしながらテコの原理を応用しつつ
ドライバーでこじるようにしてみました。
※ ドライバーの先端で基板に付いてるチップ等にぶつけて破損させないように。
なお、電池をを手で引っ張りながら半田を溶かす手もありますが
半田を溶かすと電池の温度も一緒に多少なりと上がります。
火傷するほどではないので心配はないと思いますが
一応 用心したほうがよいでしょう。
ゲームカセットの基板に
電池ボックスのコードをつないだら、これで一安心。
基板に電池ボックスがつながった図。
ここで、ちょいとコーヒーブレイク。
「 外付け電池ボックス仕様にしたら 」と題して
こんな感じにしてみました。
強力な両面テープでスーファミカセットの裏に貼り付けると
電池を背負った姿が、とてもキュート!?
ステキに大変身して、マニアの心をグイッと鷲掴みです。
でも、どう見ても邪魔ですよねぇ、このリュックサック。
さて、遊んでないで
さっさと電池ホルダを取り付けちゃいましょう。
ここは普通に半田付けすればOKです。
+の金具の幅が広く、−の金具の幅は狭いので
+、−を間違う心配はないですね。
※ もし、金具の幅が基板の穴より広くて入らない場合は
金具を削る必要があります。
上画像の赤い楕円形の部分には
基板に抵抗が付けられているのが見えます。
もし、使用した電池ホルダが大きい場合は
抵抗に当たる部分を削り落とす作業が必要になるのは
このような理由があるからなんですよ。
CR2032を電池ホルダに入れたのが下の画像。
ここまでくれば、単3電池ケースのコードを外せばいいだけ。
ニッパーで切り離すのが簡単でよいかと思います。
最後に、カセットに基板を乗せた画像がこちら。
写真では分かりにくいけど
電池ホルダとカセット間の隙間は、見た目でコンマ数ミリ程度かな。
まぁ、ギリギリで収まってるって事です。
以上、電池交換の補足的説明をこれにて終了いたします。
“大急ぎで交換したら意外と大丈夫!?”
という認識を持ってしましたので、それで行こうかとも思っていたんですが、、、、、、、
、、、、まさかこんな方向に進まれるとは想像もしていませんでした(笑)
大急ぎで完了できれば大丈夫だとしても、それでも石橋を叩いて渡りたい人向けでしょう。
それとデータは消したくないけど作業に不慣れな人にも。
今日、こちらのサイトの情報を参考にSFCカートリッジの電池交換を行ってみました。(電池ホルダを使用しました)
予備電池を付けないでやってみたのですが、結果、見事惨敗でした……。
最初は不慣れなため、20分近くかかってしまい「まぁ、しょうがないな」と思っていたのですが、最後には7分ほどで終了したものでもデータは消えていました。
「?」と思い、きちんとセーブ&ロードが行えたソフトの電池を取って、十秒於いてみる事に。
再び電池をはめ直して電源を入れてみると、セーブデータが消えていました!
以前の実験記事では、ハードに差した状態で行われていましたので、もしかしたら待機電力とか、そんな感じで電力を微量ながら供給されていたのでは?
ハードに差さずに行う実験の記事も読んでみたいなぁ、と思います。
ちなみに、電池を外して一瞬で消えたソフトはSFC「ぽっぷるメイル」でした。
カセットの違いなど条件が異なれば違う結果が出る可能性は
十分にあると思っていましたが、まさか、一瞬で消えるとは。
後日、実験に使ったFCカセットで再度5分おきに時間を計ったら
2回とも25分でデータが消えたんですよ。
しかも1回目はゲーム機本体に差さない状態で
2回目は本体に差した状態で計測しました。
前回と同じ条件でも違う結果が出るぐらいですし
条件の違いによってはバラつきも大きい事がはっきり分かりました。
でも、これに懲りずにお気に入りのカセットは電池を交換してこれからも大事にしてください。
なるほど、ソフトによってどころか、その時の状態で大分差がでるようですね。もしかして、分解する前に少し起動させておくと良いのでしょうか?
ともあれ、まだまだ交換したいソフトがあるので次はできればデータが消えないで欲しいです。(ハンダはまだ技術が足りないので、並列ができるかどうか……)
ではでは、今後もサイトの更新を楽しみにしております。
それはそれとして、データを安全に残すには電池ボックスの接続がオススメです。
電池ボックスのコードを半田付けする箇所はそんなに広くないので
難しく感じるかもしれませんが何度かやっていれば慣れますよ。
心配なら練習用に安いカセットを買ってきてコツがつかめるまで反復練習してみるのもよいと思います。
途中でセーブデータが消えたらやる気も失せるでしょうし。
今回実験記事を読まさせて頂きまして大変勉強になりました。
スーパーファミコンのカセットにはいくつかお気に入りのソフトがありますのでバックアップの電池が気になっていました。
この前から自分で交換しようと思い、いろいろ部品を買っていたところです。
今回の記事を参考にして頑張ってみます。
わからない事があった時はご指導よろしくお願いします☆
よほどの事がない限り故障しないとは思いますが、くれぐれもカセットは慎重に取り扱ってください。
なんにしても慣れるまでの辛抱だと思いますよ、とにかく数をこなせば上手くなりますから。
上記内にある電池ホルダーをかってきましたが、+とーのところが曲がっていますが、そこはペンチかなんかで延ばして使用するのですか?
曲がったままじゃ使えないですよね?
横方向へ90度曲げた状態で販売されているのでペンチで元に戻さないと使えません。
ただ、金具の折り目まで真っ直ぐに伸ばそうとすると運が悪いと折れる場合があるので注意が必要です。
金具の折り目に沿って線が入ったようになった部分は、一度折り曲げてあるため強度が落ちてますから。
自分も金具を折ってしまい、適当に見つけてきた金属板を折れた金具の代用に半田付けして修理した事がありました。
程々に曲げた方が折れる危険も少ないでしょうが、それでも半分は運に任せるつもりで曲げるしかないかな〜と思ってます。
了解致しました。昨日金属を曲げてやって何とか成功しました☆
タイトルによって中身が違うので少し戸惑いましたが何とかできました。
ありがとうございました。
この記事にあるような単三のホルダーを外付けした状態でゲームを遊ぶことは可能ですか?
また電池がポロッと外れないようにテープで止めるなどの対策をした方が無難です。
でも、どのみちカセットを分解するのは同じなので、検索をかけてネットショップでパーツを探してはどうですか。
自分で探してみます
ありがとうございました
詳しい説明ですごく参考になりました!
で質問なのですが、管理人様は64ソフトの電池交換のご経験はございますでしょうか?64ソフトでの電池交換でアドバイスがあれば、是非ご教授頂きたいです。
あとこのページに掲載されている電池ボックスですが、タカチ電機工業の製品と思われるのですが、型番っておわかりでしょうか。もしわかれば是非教えて頂きたく。
お願いごとばかりで汗顔の至りですが、宜しくお願いいたします。
基板に表示があると思いますが、+、−は念のために確認してから作業を始めた方がよいかもしれません。
それと型番は、CH7410−2032LF ですよ。
型番まで書いて頂いているので、
特殊ドライバーも電池ホルダーも、ネット通販で簡単に見つかりました。
あとは本人の腕次第ですが、そこは何とか頑張ります。
まずは最初の一歩から、頑張ってください。